2018-01-01から1年間の記事一覧
前回の続き。 「どんな本を読んでいいのかわからない」という人に対して、読書歴を訊いてみると、いっさい何も読んでいないという人は稀で、お年寄りの場合は松本清張、山本周五郎、五木寛之などは読んだことがある、という声が多い。若い人の場合は本当にバ…
読書会を主宰しているので「普段はあまり本を読まない」という人から「どんな本を読んだらよいのか分からないんですけど」という相談を受ける機会が増えてきた。
「明日に向って撃て!」「大統領の陰謀」の脚本家ウィリアム・ゴールドマンが死去、というニュースが目に入った。
「犬を抱っこしながら本を読む」という体勢が多くなってきたので、何か本の上に置く重しが必要だなと、前々からぼんやり考えていた。
ツイッターでこんなことをつぶやくと炎上しそうなレベルの、そして思わず手にとってみたくなるほど物騒なタイトルである。タイトルだけでいうと椎名誠は「ハーケンと夏みかん」や「春画」も素晴らしいが、全著作中、屈指の名タイトルではないだろうか。
「芥川賞受賞作なのに面白い」という評判だし、読書会の課題図書(として図書館が貸してくれる本)のリストにあったので読んでみたところ、字が大きくて140ページほど(単行本版)なので、あっという間に読み終えてしまった。
椎名誠を読み始めると「ついでに」という感じで何冊でも読める。「旅のオバケ」は今年の6月に出たばかりの、旅に関するエピソードを書いた雑談のようなエッセー集である。 【この先は汚い話があるのでお食事前の方はご注意ください】
前回の続き。これも椎名誠の本で、長編小説である。 発端は、主人公の男に「失業と離婚が同時に来た」という状況で、もう何もかも投げ出して、というほどいい加減ではないがそれに近いような心境で南の島へ行く、というもの。
今年の春先から自分が責任者になって読書会を行っている。夏ごろから本格的に人を集めていくうちに今では6~7名に増えてくれたので、定員いっぱいまであと数人という状況にまでなった。 人集めはこれでよいのだが、どんな本を選ぶかが難しい。
3巻のサブタイトルは「初試合・陵南戦1」である。前年度県大会ベスト4の実力校の陵南戦がじっくり描かれるので、ほぼバスケばかりの巻になる。冒頭の電車内でズンズン歩くシーンなど「あっ、これ覚えてる!」と言いたくなるようなコマがチラホラあるので…
新装再編版の2巻は、前半がほとんど不良青春コメディ漫画のようなノリで、柔道部の勧誘を桜木が振り払うまでの話。以前も読もうと思えば読めた筈だが、ここはあまり読む気がせずにスルーしたのではないかと思われる。 とはいえ「ハルコさんの髪にゴリの顔」…
「スラムダンク」は連載当時、どの辺りから読んでいたのか記憶が定かではない。 SLAM DUNK 新装再編版 1 (愛蔵版コミックス) 作者: 井上雄彦 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/06/01 メディア: コミック この商品を含むブログ (2件) を見る 全国大会以…
マッキンゼー、リクルート、Google、楽天、ドコモほか、数々の超有名企業を渡り歩いた著者の仕事術や考え方のあれこれを綴った本で、もっと難解なことが書かれてあるのかと思ったら、読みやすくてすぐ読了できた。
「またかよ」と言いたくなるほど、頻繁にビジネス書で引用されるこの言葉……。 ダーウィンは「変化に最も対応できる生き物が生き残る」と言ったか? http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0927syosin.html
自分の住む市の図書館で、今月から読書会を開催できることになった。前々から「死ぬまでに一度は自分主催で読書会をやってみたい」と考えていたので、大げさに言うと「夢がかなった!」というレベルで喜ばしいことである。
語り手が「わたしたち」という奇妙なスタイルの小説だが、読みやすいし面白いしで久々に小説に夢中になって、あっという間に読み終えた。そして後述するが、読み終えてからも面白いのであった。
発売日に漫画を買って読むというのは久しぶりで、「ママゴト」の3巻を待ちわびて買って読んで以来ではないだろうか(調べてみたら5年前だった)。
阿部共実の「月曜日の友達1」を読んだ。 主人公は中学一年生なのに子供っぽい女の子、という設定である。そして、ある変わり者の男の子と「月曜日の夜だけ学校で会おう」と約束して、定期的に会うようになる。他の生徒には秘密である。
諸藩の殿様が、幕末期に何をしていたかを描いた短編集。 お正月に「死ぬことと見つけたり」を読み終えて、佐賀鍋島藩のその後はどうなったのか気になっていたので読んでみた。
別のブログで俳句の本を読んだ記録が残っているので、まとめてみた。数えてみたら14冊もある。 俳句の本を読む カテゴリーの記事一覧 - 何かのヒント
先日ちょっと触れた佐藤文香の句集「海藻標本」は結局、購入して読んでみた。
1巻で起きた「決定的!」と思われた事件が、さほど大事には到りませんでしたというのが2巻の前半で、こういう盛り上がりと盛り下がりはドラマを見ているような感覚に近い。
歌人の穂村弘の書評集を読んだ。いかにも義理で引き受けていそうな文章もあれば、これは魂の底の底から書いていると、こちらが勝手に確信するような文章もあって、基本的にこの人の批評とか書評は面白くてためになる。
外見は穏やかで優しい美人の母親だが、実は……、という思わせぶりな漫画。
作者急逝のため、未完のまま何冊か刊行された単行本の中の一冊が「雑草家族」である。 「次女が暴行被害に遭った七草家。警察か? 泣き寝入りか? 緊急家族会議で決まった答えは──復讐!? クセモノ揃いの両親&一男五女、大家族の“冒険"が始まる!!」
下巻は第八話から十五話まで。最後まで読むと、作者が残した梗概(第十六、十七話)とその後のプランらしきものが編集部によってまとめられていて、概要はつかめるようになっている。
年末から熱を出して寝込んで、それでも面白く読めて、2日に上巻を読み終えた。新年初の読了本が「死ぬことと見つけたり」である。