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読んだ本の感想やメモなど

「雑草家族」小路啓之

 

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作者急逝のため、未完のまま何冊か刊行された単行本の中の一冊が「雑草家族」である。

「次女が暴行被害に遭った七草家。警察か? 泣き寝入りか? 緊急家族会議で決まった答えは──復讐!? クセモノ揃いの両親&一男五女、大家族の“冒険"が始まる!!」

というのが内容紹介だが、冒険というより二転三転するツイストぶりが面白いのであった。

たとえば「次女が暴行被害に遭った」という滑り出しは肉親にとってはかなりショッキングな状況のはず……だが、さほど深刻に受け止めていいような他の姉妹が数人いる上、お父さんは引きこもり、お母さんもよく分からない人(この人物だけ絵柄が極端に単調な顔になっている)なので、怒りや復讐やサスペンスやリアリティが空回りするのである。

しかもちょいちょい台詞に捻りや小ネタを入れてくるので、知らない人は何が何だか、煙に巻かれたように感じる部分がありそうでもある。ボニーとクライドを、一人の人物として勘違いしているような台詞があって、それにツッコミを入れる台詞も含めて知らない人にとっては情報としての価値がゼロに近い。

 

雑草家族 (ヤングジャンプコミックス)

雑草家族 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

しかし絵柄が綺麗で可愛らしいので読み易かった。未完でもそれなりに満足できるくらいなので、他の作品はどうなのかと調べてみると、かなり捻った設定のものが多い。

 

10歳かあさん (MFC)

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ごっこ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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イハーブの生活 上 (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)

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メタラブ(1) (モーニングコミックス)

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来世であいましょう (1) (バーズコミックス)

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かげふみさん (1) (バーズコミックス)

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束縛愛~彼氏を引きこもらせる100の方法~ 2 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

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10歳かあさん→5歳のときに水難事故で母を失った和海(なごみ)。10年後、彼の前に謎の小学生・阿野まりさが現れる。彼女は自分が母親の生まれ変わりだと言って、和海と共同生活をはじめる。

メタラブ→人の“ノゾミ”を見ることができる、大学生・のぞむ。彼は、誰にも嫌われず、順風満帆な人生を歩んできた。

イハーブの生活→人工授精によって、愛し合う2人の女性マリーとエリーの間に生まれたイハーブ。
父親(!?)のエリーは失踪し、母親マリーとの母子家庭に育った。

 

などなど、どれも3~4巻で終わっているのでちょっと読んでみたい。大輪の花を咲かせる寸前の、つぼみを見ているようで勿体ない気がする。