書評
「井上ひさし全選評」は大部だがスラスラ読めて、暇つぶしには最適の読み物である。この種の文章を一度に多く読むと、選評というよりゴシップの要素の方が強いような印象を受ける。 「あの有名な作家の誰それさんって、どんな小説を書いているんだろう」「評…
前回、思わせぶりに引っ張ってしまったその本とは、ブルボン小林の「あの人が好きって言うから…有名人の愛読書50冊読んでみた」である。
読書に関する対談、というよりジャンル別ブックガイド的な性格が強い本。
歌人の穂村弘の書評集を読んだ。いかにも義理で引き受けていそうな文章もあれば、これは魂の底の底から書いていると、こちらが勝手に確信するような文章もあって、基本的にこの人の批評とか書評は面白くてためになる。