めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

短歌

「これから泳ぎに行きませんか」穂村弘

歌人の穂村弘の書評集を読んだ。いかにも義理で引き受けていそうな文章もあれば、これは魂の底の底から書いていると、こちらが勝手に確信するような文章もあって、基本的にこの人の批評とか書評は面白くてためになる。

ユーモアのある本 2016年

このブログはもともと「ユーモアのある本」というタイトルで始めたのだが、特にユーモアのない本も、新刊も旧刊も混ぜてしまえと考え直してタイトルを改めて、そうこうしているうちに本そのものを読む時間が減ってしまった。

「たんぽるぽる」雪舟えま

雪舟(ゆきふね)えまは穂村弘「手紙魔まみ、夏の引越し」の「まみ」のモデルになったという歌人で、本書は今のところ唯一の歌集である。 いかにも才気煥発で、短歌という枠の中で天衣無縫に独自の世界を描いている。

「念力家族」笹公人

歌集「念力家族」はユーモラスで面白いのに文庫にもならず(*文庫化に関する追記あり)、最早すっかり忘れ去られている、という内容の記事を書こうと思っているうちに、NHKでドラマ化されるというニュースが目に入った。