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めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

「江戸の爆笑力―時代小説傑作選」細谷正充(編)

ユーモア色の強い時代物の短編を集めたアンソロジー。 特に印象に残った4編のみ簡単にメモしておく。

「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」

アマゾンの購入履歴から、頻繁に変な本を勧められる。「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」(1~6年生まで)はそのような切っ掛けで知った本だが、どうしてもこのブログで話題にせざるを得ないほど強烈なシリーズである。

「ふうらい姉妹 第4巻」長崎ライチ

四コマのギャグ漫画の最終巻である。 3巻が出て以来かなり間があったため、待っていたというより「諦め半分、忘れ半分」といった状態になっていたので書店で見かけて驚いた。

「びんぼう自慢」古今亭志ん生

飲む、打つ、買うは当たり前で、着ている物すら何かにつけて質屋に入れて、家賃は払ったことがほとんどなくて、戦争中も酒のことしか考えておらず、改名を16回したという落語家、古今亭志ん生の半生記。

「武玉川・とくとく清水―古川柳の世界」田辺聖子

俳諧連句の付句をまとめた本が「武玉川」で、その中からさらに田辺聖子が選んだ句を解説した新書。どの句も軽妙で温か味があって、時に鋭い。

「#こんなブラック・ジャックはイヤだ」つのがい

手塚治虫の絵を完コピしたパロディ漫画集、という紹介の仕方にとりあえずはなるのだが、読んでみるとそれだけではない。

「女たちよ!」伊丹十三

エイプリルフールというと、伊丹十三の「女たちよ!」で紹介されていた「スパゲティの木」が不作というニュースのことを思い出す。

「ルーフォック・オルメスの冒険」カミ

シャーロック・ホームズのパロディということに一応なってはいるものの、形式が小説ではなくて戯曲で、内容はよく言えば軽妙、悪く言えば小学生が考えたようなトリックが満載なので、かなり評価が分かれそうな本である。

「『悪魔祓い』の戦後史 進歩的文化人の言論と責任」稲垣武

タイトルにある通り、いわゆる左翼の「進歩的文化人」の発言を取り上げ、それがいかに間違っているかを検証した本である。

「正義と微笑」太宰治

古い小説を読んでいると、今と価値観が違いすぎるために、うまく受け止めかねる珍妙な場面や文章に出くわすことがあります。そのような珍妙さをあざ笑うような態度には、どことなく育ちの悪さのようなものが見え隠れするので俺としては避けたいのです。

「鏡の国の孫悟空―西遊補」董若雨

平凡社の東洋文庫の記念すべき700巻目の本。「東洋文庫ガイドブック」で知り、面白そうだったので読んでみた。

「文体練習」レーモン・クノー

同じ内容を、違う文体で書き替える試みを何通りも並べた有名な実験文学にして奇書。それでいて少しも堅苦しくない。

「倫敦巴里」和田誠

有名な漫画家の絵や作家の文章のパロディを集めた本で、以前探した時は全く影も形もなかったのに、先日なぜかひょっこり発見できたので購入した。

「お菓子と麦酒」サマセット・モーム

これは面白かった。久々に小説らしい小説を読んだという感じ。 内容は、ある作家夫妻に関する回想回想また回想で、回想が小説の8割を占めている。

「御馳走帖」 内田百閒

最近は、昔読んだ本をただダラダラと読み返してばかりいる(それにしても昔読んで面白かった本をダラダラ読み返すこと以上に面白いことがあるだろうか)。

「僕はどうやってバカになったか」マルタン・パージュ

たまたま新宿の書店で見かけて、すごいタイトルに惹かれて買って、すぐ読了。これはなかなかの拾い物だった。

「細雪」谷崎潤一郎

このブログは最近読んだ本の感想と、十年ほど前に書いた読書日記の写しの記事とが混ざっている。混ざっていても何の問題もないのだが、「細雪」の場合は「上」「中」「下」に感想が分かれているので、一回にまとめておく。

「30の神品 ショートショート傑作選」江坂遊(編)

「ショートショート」というと星新一を少し読んで、他のSF作家の手によるものや、このジャンルの名作を何作か読んでお終い、というコースを辿る人がほとんどではないだろうか。

「夫のちんぽが入らない」こだま

本書は発売前から楽しみにしていたものの、まさか「はてなブログ」でトピックが作られたり、いきなり増刷になるほどの人気作になるとまでは思っていなかった。

ユーモアのある本 2016年

このブログはもともと「ユーモアのある本」というタイトルで始めたのだが、特にユーモアのない本も、新刊も旧刊も混ぜてしまえと考え直してタイトルを改めて、そうこうしているうちに本そのものを読む時間が減ってしまった。

「血涙十番勝負」山口瞳

本屋に行くと、将棋コーナー以外の場所で将棋の本を見つけることが時々ある。本書は中公文庫のビブリオというシリーズがまとまっている棚で発見した。

 「宇宙戦艦ティラミス」 原作:宮川サトシ / 漫画:伊藤亰

絵柄がシリアスで内容はギャグという路線のギャグ漫画である。

「刺青・秘密」谷崎潤一郎

最近ミンガスばかり聴いている。植草甚一の文章で「ミンガスは怒りっぽい。仲間のミュージシャンや客を怒鳴りつける」といった内容を読んで以来ずっと避けていたのだが、実際に聴いてみるとユーモラスな曲もあったりする。

乗っ取り系の話と川上弘美「これでよろしくて?」

子供の頃、「魔太郎がくる!」には今ひとつ乗れなかったが「ヤドカリ一家」のエピソードだけはやけに強く印象に残っていた。

「ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法」ジョン・ウォーターズ

図書館にゾンビの本はないかな、ないだろうなと思って見てみたら案の定なくて、代りに借りたジョン・ウォーターズの半自伝が面白くて、あっという間に3分の2ほど読む。

2004年の読書メモ

2004年に書いていた読書メモから。 リンクは後に再刊されたものを含む。 ↓

「恥」太宰治

太宰治の「恥」は、ある女の子が太宰らしき人物(戸田)の小説を読んで、 「自分がモデルにされているに違いない!」 と熱烈に思い込んでしまうという短篇である。

新しい人たちへお勧めする本 2016

トピック「新入社員」について 新社会人や新入社員に向けたエントリーが、続々と投稿されています。おすすめの本や、やっておくと良いこと。新人の方も、そうでない方も、お仕事の参考にしてみませんか? 様々なブログで「新入社員に勧めたい本」「仕事に役…

雑談の本について

雑談とは通常、ほとんど意識せずに「する」だけのものであって、記録したり鑑賞したり読んだりするものではない。適当にして、したという意識もないままに消えて無くなるのが雑談である。

「酩酊! 怪獣酒場(1) 」青木U平

「漢字二文字+!」が最初に来るタイトルを見かけると、つい興奮して買ってしまう。

「忘れられたバッハ ユーモア・スケッチ絶倒篇」浅倉久志(編・訳)

「忘れられたバッハ」は「エンサイクロペディア国の恋 」の続きというか片割れというか、二冊でワンセットの残り半分である。

「エンサイクロペディア国の恋 ユーモア・スケッチ抱腹篇」浅倉久志(編・訳)

「エンサイクロペディア国の恋 ユーモア・スケッチ抱腹篇」は翻訳家の浅倉久志による編集と翻訳で、もう一冊の「 忘れられたバッハ ユーモア・スケッチ絶倒篇」と対になる文庫本である。 と言っても、なかなかこれだけで済ませるのでは説明不足になってしま…

「変愛小説集」岸本佐知子(編・訳)

「恋愛(れんあい)小説集」ではなく「変愛(へんあい)小説集」である。 このタイトルは「恋」と「変」の字形がそっくりであるだけではなく、発音もそっくりで、さらには本質的にも似ていることを示唆している。

「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)」阿部共実

略して「死に日々」と呼ばれる本書は、1巻の感想を書こうと思っているうちに2巻が出てしまった。

「花ざかりの森・憂国」三島由紀夫

2015年は三島由紀夫の生誕90周年で、没後45年にあたる。昭和と満年齢が同じなので、45年前の昭和45年に45歳で自決したという区切りの良さがある割には、さほど盛り上がりを感じさせない。普通の書店で「三島由紀夫フェア」をやっているかというと、全く気配…

「年を経た鰐の話」レオポール・ショヴォ

昭和14年に山本夏彦が翻訳した童話集である。 「年を歴た鰐の話」「のこぎり鮫とトンカチざめ」「なめくぢ犬と天文学者」の三作を収録。

「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」星井七億

本書は元々、はてなブログ「ナナオクプリーズ」で発表されていた文章がまとめられて書籍化されたものである。

「ぼくの伯父さんの東京案内」沼田元氣

沼田元氣は盆栽や写真、みやげ物や喫茶店、近年はこけしなど、その時期によって異なるテーマの本を出しているという、肩書きを説明し難い人である。

「ほげちゃん」やぎたみこ

「ほげちゃん」は、このタイトルにこの表紙という時点で既に、本に手を伸ばしたくなるような力を持っている絵本である。

「おばけのてんぷら」せなけいこ

「めがねうさぎシリーズ」中の一作が「おばけのてんぷら」で、全体的にユーモラスなのだが、それ以上にどことなくピントが狂っている、たくまざるユーモアの見られる作品である。

「俳句で綴る変哲半生記」小沢昭一

小沢昭一の本は、テーマが何であれ、形式(聞き書き・エッセー・対談など)が何であれ、みなユーモアがある。

「村上朝日堂」村上春樹

村上春樹は毎年のようにノーベル文学賞の有力候補となり、新刊が出るたびにニュースになるほどの有名作家である。

「ロマネスク」太宰治

「ロマネスク」は短編集「晩年」に収められている短篇で、集中もっともユーモラスな作品である。

「如是我聞」太宰治

「ユーモア」というとノホホンとした、おっとりした、ホンワカムードの文章ばかりかというとそうでもなくて、悪口の中にもユーモア成分が混じっているケースが多々ある。 その一例として太宰治の「如是我聞」を紹介してみたい。

「女生徒」太宰治

6月19日の桜桃忌にちなんで、太宰治の小説を何点か採り上げてみたい。 太宰治というと、必ず代表作として「人間失格」「斜陽」「走れメロス」などが挙げられる。「苦悩して自殺した作家」というイメージだが、時代が下るにつれてそのような面の他に、面白い…

「20世紀イギリス短篇選〈上〉〈下〉」小野寺健(編訳)

タイトルの通りのアンソロジーである。 大抵の場合、アンソロジーには必ず「ユーモア枠」があって、全体の1割か2割程度は(ミステリやSF,ホラー系でも)ユーモラスな短編が入っているものだ。

「たんぽるぽる」雪舟えま

雪舟(ゆきふね)えまは穂村弘「手紙魔まみ、夏の引越し」の「まみ」のモデルになったという歌人で、本書は今のところ唯一の歌集である。 いかにも才気煥発で、短歌という枠の中で天衣無縫に独自の世界を描いている。

「念力家族」笹公人

歌集「念力家族」はユーモラスで面白いのに文庫にもならず(*文庫化に関する追記あり)、最早すっかり忘れ去られている、という内容の記事を書こうと思っているうちに、NHKでドラマ化されるというニュースが目に入った。