めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

「アイデアのヒント」ジャック・フォスター

広告関係の講座の講師を務めていたというジャック・フォスターによる本で、やはり広告業界周辺の話題が多い。

「ノリーのおわらない物語」ニコルソン・ベイカー

9歳の女の子の視点から書かれた話。ストーリーはあるようなないような調子で、強いて言うならいじめられっ子の友人を主人公が守ることが後半の柱になる。 しかし、この小説の肝は一にも二にも「子供の頭の中身(訳者あとがきより)」にあって、子供ならでは…

ゾンビ関連の本や映画あれこれ

日経新聞の6月13日の夕刊に「ゾンビ研究 世界で増殖」という記事があり、小説や漫画、研究書、映画などが幾つか紹介されている。ゾンビ物は自分も興味を感じるので、メモ代わりにここに挙げておく。

「かもめ」チェーホフ

チェーホフを読んだのは吉田秋生の「櫻の園」を読んだ際に、漫画の中で上演される戯曲も読んでおこうとしたのが最初ではないかと思う。

「自殺」末井昭

タイトルがストレートに「自殺」、テーマが一貫して「自殺」なので、重苦しい内容かというとそうでもなかった。

「本が好き!」に登録してみた

「本が好き!」というサイトに登録してみた。 このブログに書いた記事を整理して、バックアップがわりに転載しておくつもりである。他の人が書いている書評は本格的なものが多く、希望の本が抽選で献本されるシステムもある。

「僕の叔父さん 網野善彦」中沢新一

歴史学者の網野善彦の奥さんのお兄さんの子が中沢新一、という「甥と叔父さん」関係の視点から互いの交流の歴史をまとめた追悼エッセイ。

「山梔」野溝七生子

「昭和初期、厳格な軍人の家庭で生まれ、ギリシア神話に傾倒し、その内面のあまりの豊かさから周囲から迫害を受ける」 「精神の貴族ともいうべき女の子が辛い目に遭う話」 という「オードリーとフランソワーズ」の紹介文句に惹かれて読んでしまった。

「海神丸(付・『海神丸』後日物語)」野上彌生子

漂流してあっという間に水も食料も尽きてしまった海神丸に乗った4人の男がさあどうなる、という実話を元にした小説。

小説の始まり方

はてなハイクに「小説の始まり方」というお題があって、要は自分の好みの書き出しを挙げるだけである。 小説の始まり方 - はてなハイク

「トム・ソーヤーの冒険」マーク・トウェイン

「トム・ソーヤーの冒険」は言わずと知れた名作だが、子供の頃に一度読んだものの、ほとんど覚えていなかったので楽しめた。ストーリーはともかく、何と言ってもごく些細な描写が古びておらず、愉快で飽きない。

隠棲する人たち

池内紀の「亡き人へのレクイエム」「ひとり旅は楽し」の二冊を読んでいたら、両方に岩本素白の話が出てきて、ほとんど同じ内容の文章だった。

「化粧」井上ひさし

井上ひさしの書いた一人芝居の戯曲で、本そのものが少し変わった構成になっている。

タイトルが五七五になっている本

以前、「タイトルが五七五になっている本 ベスト3」を考えたのだが、追加で新しく加えておきたい本を発見した。 nd.hateblo.jp

「素顔の池波正太郎」佐藤隆介

池波正太郎の書生として、十年も仕えたという人の回想記である。

「江戸の爆笑力―時代小説傑作選」細谷正充(編)

ユーモア色の強い時代物の短編を集めたアンソロジー。 特に印象に残った4編のみ簡単にメモしておく。

「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」

アマゾンの購入履歴から、頻繁に変な本を勧められる。「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」(1~6年生まで)はそのような切っ掛けで知った本だが、どうしてもこのブログで話題にせざるを得ないほど強烈なシリーズである。

「ふうらい姉妹 第4巻」長崎ライチ

四コマのギャグ漫画の最終巻である。 3巻が出て以来かなり間があったため、待っていたというより「諦め半分、忘れ半分」といった状態になっていたので書店で見かけて驚いた。

「少しだけ、無理をして生きる」城山三郎

今回で投稿数が100になるので、記念すべき100回目の更新に特別な本を持ってくるかというと、そういう余裕や感慨や特別企画のようなものはない。

「書くインタビュー 1」佐藤正午

本を扱うブログは、そこそこネタばれを避けながらあらすじを紹介したり、良い点、悪い点、気になった点など挙げて感想をまとめればよい。よって簡単に書けそうなものだが、中には著しく紹介しづらい本もある。

「創造の狂気 ウォルト・ディズニー」ニール・ガブラー

およそ3分の1、第4章まで読んだ感想。ディズニーの伝記は徹底的に悪く書かれたものと、その反対の大甘路線のものとがあるようで、この本は偏りが少ないらしい。

「びんぼう自慢」古今亭志ん生

飲む、打つ、買うは当たり前で、着ている物すら何かにつけて質屋に入れて、家賃は払ったことがほとんどなくて、戦争中も酒のことしか考えておらず、改名を16回したという落語家、古今亭志ん生の半生記。

「捜神鬼」西村寿行

西村寿行は70~80年代に活躍した人気作家なので、今やほとんど新刊書店では見かけない存在になってしまった。「寿行」という名前の読み方すら分からない、知らない、という人が多いのではないだろうか(「じゅこう」と読む)。

「武玉川・とくとく清水―古川柳の世界」田辺聖子

俳諧連句の付句をまとめた本が「武玉川」で、その中からさらに田辺聖子が選んだ句を解説した新書。どの句も軽妙で温か味があって、時に鋭い。

「米川良夫」の読み方

カルヴィーノの翻訳などでよく目にする「米川良夫」という人がいる。 この名前の読み方が!

「#こんなブラック・ジャックはイヤだ」つのがい

手塚治虫の絵を完コピしたパロディ漫画集、という紹介の仕方にとりあえずはなるのだが、読んでみるとそれだけではない。

「屋上アイランド」

「屋上」というテーマで統一されたビジュアル寄りの本。 屋上ガイド、写真、エッセイ、アンケート、座談会などで構成されている。

読書ブログの難しさ

このブログは比較的「いい加減にやる」という方針だったので、これまで書く気が起きない時は一ヶ月以上も放置したり、更新ペースもバラバラであった。

「女たちよ!」伊丹十三

エイプリルフールというと、伊丹十三の「女たちよ!」で紹介されていた「スパゲティの木」が不作というニュースのことを思い出す。

「星新一 一〇〇一話をつくった人 」最相葉月

星新一の評伝。関係者多数へのインタビュー、新発見の資料、膨大な参考文献をふまえた力作で、以前この著者の本を読んだ時は不満を感じたが、本書は実に見事な出来だった。