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めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

「念力家族」笹公人

 

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歌集「念力家族」はユーモラスで面白いのに文庫にもならず(*文庫化に関する追記あり)、最早すっかり忘れ去られている、という内容の記事を書こうと思っているうちに、NHKでドラマ化されるというニュースが目に入った。

「2003年に出版された歌集が、2015年にドラマ化!」という、かなりの時を隔てた快挙である。

 サイキックハートフルホームコメディー「念力家族」がこの春スタート!

超能力があたりまえに存在したらどんな日常生活が待っているのか?「念力」を持つ家族の一風変わった日常を描くサイキックハートフルホームコメディー「念力家族」がこの春スタートします。この物語は特殊な能力で世界を救う話ではありません。念力に関係してちょっと奇妙な事件が起きるものの、人と違う自分たちに悩みながらも正直に不器用に歩む、家族の成長ドラマです。
笹 公人さんの連作短歌「念力家族」から毎回1首の歌をモチーフに物語を構成し、家族1人1人にスポットを当てながら、他人や自分を、欠点も含めて受け入れることの大切さを笑いの中で描きます。

原案は、歌人・笹 公人が高校から予備校時代に、青春の鬱屈したパワーのままに書きつづり、高い評価を得た連作短歌!
“憧れの山田先輩念写して 微笑む春の妹無垢なり”
“少年時友とつくりし秘密基地 ふと訪ぬれば友が住みおり”
“鷹の爪首に飾りて都会(まち)へ出ても 何も起こらぬ兄の青春”

テレパシー、瞬間移動、電撃、目からビーム!個性派キャストが「念力」を持つ奇妙な家族に変身!
【家族構成】
住田隆(父・念力雄一郎)
谷口 寛(長男・念力 豊 役)
吉田まどか(長女・念力玲子 役)
田口主将(祖父・念力源太郎 役)
庵原涼香(次女・念力奈々 役)
横山めぐみ(母・念力 静 役)

【短歌】笹 公人
【脚本】佐東みどり、木滝りま
【テーマ音楽】挫・人間
【音楽】Gutevolk
【出演】横山めぐみ、住田 隆、田口主将吉田まどか、谷口 寛、庵原涼香、根岸拓哉、葉月 ほか

http://www2.nhk.or.jp/pr-movie/detail/index.cgi?id=01_0023#1309

 

念力家族

念力家族

 

この歌集で描かれている世界の雰囲気は、70年代の安っぽい子供向けドラマ風なので、その辺りの味が21世紀の今のNHKでどう表現されるのか不明だが、歌集自体が面白いのでドラマの出来に関係なくおすすめである。

 注射針曲がりてとまどう医者を見る念力少女の笑顔まぶしく

校庭にわれの描きし地上絵を気づく者なく続く朝礼

ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代

Gパンを履きたる祖父に実写版鉄腕アトムのような哀しみ

すさまじき腋臭(わきが)の少女あらわれて部屋の般若の面が割れたり

http://www.uchu-young.net/sasa/book01.html

 

音楽がGutevolkというのもいい。

冬になると車を運転しながら「グーテフォルクと流星群」をよく聴くので、「念力家族」と同じくらい個人的には名作なのであった。

グーテフォルクと流星群-tiny people singing over the rainbow-

グーテフォルクと流星群-tiny people singing over the rainbow-

 

 

追記:朝日文庫から「念力家族」が5月20日に文庫化されるとのこと。

念力家族 (朝日文庫)

念力家族 (朝日文庫)

 

 

さらに追記:小説化もされたとのこと。

小説 念力家族 ~玲子はフツ~の中学生~ (集英社みらい文庫)

小説 念力家族 ~玲子はフツ~の中学生~ (集英社みらい文庫)