めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

ショーンK氏の著書あれこれ

 

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いま話題のショーンK氏の詐称ぶりは相当すごい。余りにも嘘だらけで逆に感心してしまうほどのレベルである。

 

netgeek.biz

 

上記の記事を読むと、驚いたことに著書が何冊かある。

しかも、詐欺が発覚する以前のレビューを読むと、そこそこ高く評価している人までいる始末で、怒ったり呆れたりするよりも「世の中って本当に出鱈目なんだな」とか「まさにめちゃくちゃブックスだね!」といった変な感想しか浮かんでこない。

自分だけそれらの本の内容紹介やレビューを読むのは惜しいので、それらの本をご紹介してみたい。「何とか菌!」と言って、菌をなすり付ける子供のような心境である。

 

まず一冊目は「成功前夜 21の起業ストーリー」。

 

成功前夜 21の起業ストーリー

成功前夜 21の起業ストーリー

 

 

 

J-WAVEの人気番組「Make IT 21」に登場した200名近いゲストの中から、選りすぐりの起業家21人を選出。成功者であり、もしくは成功を明確にイメージして歩み出している起業家たちが、起業、もしくは輝かしい成功をつかみ取る前の、まだ読者と変わらなかったころのストーリー。

「朝起きたら、誰でもいい。自分以外の誰かになってくれと願っていた」(ワイキューブ安田佳生社長)
「マイナス500万円からのスタートですから、失敗してもまたそこに戻るだけです」(エイチ・ワイ・ジャパン 安田久社長)
「会社なんてやめちゃえばいいんだ。そう考えたらすごく楽になった」(バルチック・システム 吉野幸則)
「今でも人見知りするんです」(和田裕美 有限会社ペリエ

そんな彼らがなぜ、今成功をつかみ、また成功への過程を歩みだしているのか。
「哲学」「情熱」「発想(ひらめき)」「経験」「判断力」の5つのキーワードを彼らの成功ストーリーから導き出す。

 

 

これだけ有名な企業家がわんさか出演して、誰もK氏の詐称を見抜けなかったのかと思うと、人を見る目とは何だろうと思う。しかしこの本はまだ普通である。

 

二冊目は「MBA講義生中継 経営戦略」。

 

MBA講義生中継 経営戦略

MBA講義生中継 経営戦略

 

 

MBAで講義しているどころか、取得もしていない人物による生中継で、今となってはどういう経緯で編集者や出版社がこの本を出すに到ったのか、そっちの方が気になる。

 

 出版社からのコメント

MBA講義生中継シリーズは、経営大学院で学ぶ科目を「ライブ講義」で読む、新しいタイプのMBAテキストです。
従来の重厚なMBA教本とは違ったタイプの本を味わってみたい方はもちろん、はじめてMBAテキストを読まれる方にもお勧めです。
本書はシリーズの第4弾。経営戦略の基礎的な考え方、理論やフレームワークをできる限りわかりやすい言葉で紹介しました。また、主要企業の経営戦略の実例を取り上げ、これらの企業がなぜこのような戦略を取るに至ったか分析しています。
ダイナミックに変化する経営環境の中で、いかにして「次の一手」を打つか、ぜひ本書を座右に置いて実務を通じて考えてください。
コンサルタントとして国際的に活躍する筆者の広い視野と深い洞察を、的確な「MBA言語」で表現した一冊です。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

 

 

最後は「『自分力』を鍛える」。

 

「自分力」を鍛える

「自分力」を鍛える

 

 

 内容(「MARC」データベースより)

成功にはノウハウも法則もない。情報に流されるな。「自分の軸」をもて! 情報を知識に、知識を知恵に、知恵を価値に変える知性を備え、自分らしい生き方をしよう。情報との上手なつき合い方を伝授する。

 

「自分の軸」を持て!という主張そのものは間違っていないものの、これほど説得力が消えてしまった本も珍しい。

「世の中、おかしなことばかり。情報に流されるな。」

という帯の文句も、滅茶苦茶なほど正しいとしか言いようがない。いまや一冊10000円にまで高騰しているが、半年もすれば一冊10円くらいになっているであろう。

機会があれば、これらの本を2016年3月以前に評している書評を探して読んでみたい。

追記:「ひどい本」というカテゴリーを追加した。