めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

2024-01-01から1年間の記事一覧

「火の鳥(乱世編)」手塚治虫 その3

最後まで読むと、やはり記憶の通りあまり後味が良くない。 ただ以前読んだ時と違って「ここまでは平家物語」「ここからは手塚治虫の創作」という線引きがそこそこ自分でもできるのが大きな違いだろうか。 終盤で源頼朝と源義経が対立するくだりも、実は「火…

「火の鳥(乱世編)」手塚治虫 その2

確か、朝日ソノラマ版の冒頭には作者の言葉があり「乱世編には本物の火の鳥が出てきません」とはっきり書いてあった記憶がある。 連作長編という概念も子供が理解するにはやや難しいものだが、その中でもまた例外的な存在ということになる。 しかも、さりげ…

「火の鳥(乱世編)」手塚治虫 その1

「平家物語」関連の本を読みたくなってきたので、NHKの紹介番組のテキストなどと併せて「火の鳥(乱世編)」も読み返してみた。 火の鳥7 乱世編(上) (角川文庫) 作者:手塚 治虫 KADOKAWA Amazon 「火の鳥」は特に未来編と乱世編が印象深いので、何度も読んで…

「源平盛衰記」福田清人

歴史に関する知識が小学~中学生レベルで止まっているので、まずいと思い歴史関係の新書などを少し読んでいる。 フィクションや古典文学も読もうとして「平家物語」近辺を読んでいるのだが、いきなり原文を読むのはきつい。 「新選組」周辺を理解するのに、…