アマゾンの購入履歴から、頻繁に変な本を勧められる。「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」(1~6年生まで)はそのような切っ掛けで知った本だが、どうしてもこのブログで話題にせざるを得ないほど強烈なシリーズである。
事前調査で「めちゃくちゃおもしろい、すごく楽しい」「これは絶対子どもが食いつく」と大絶賛!
男の子も女の子も、親御さんからも笑い声の上がった、
おもしろくてしっかり漢字が身につく最強ドリルです。
「うんこ」という単語は、大人は忌避しがちかもしれません。
しかし、子どもにとっては気持ちが盛り上がる言葉であり、
口にするだけで楽しくなる魔法のような言葉なのです。
「学習」と「うんこ」という、一見縁遠い二つの要素は、
ここに必然の出会いを果たしました。
と、かなり自信満々の様子である。
例文を読んでみるとかなり道徳や常識に反していて面白い。たとえば小学四年の「季」や「節」の場合は以下のようになっている。
・四季に合わせて、まどにかざるうんこを変えています。
・「うんこチョウ」は雨季のアマゾンでしか見られない、めずらしい虫だ。
・一年の節目で、げん関のうんこを新しく取りかえます。
「こういう習慣はない」とか「こういう生物はいない」という抗議が来ないレベル、というより全ての例文がこのレベルなので、抗議しようという人が出てこないのだろう。
小学六年生にもなると、もっと過激になってくる。
・幼児たちが、先生のくつにうんこを入れて遊んでいる。
・先生の生誕五十周年を祝って、みんなでうんこの歌を歌った。
・ついに日本のプロうんこ選手第一号が誕生した。
・かの女は、うんこで仁愛の心を表現した。
・「我の名はうんこ皇帝!」とさけんでいるおじさんが駅前にいる。
・うんこを顔にかけられて、ようやく我に返った。
「発売2週間で63万部突破」というのも納得できる質の高さである。企画はともかく、この例文を考えた人や、チェックをした人に敬意を表したい。
よく考えたら私も「おしっことわざ大辞典」について考えていたくらいなので、上には上がいるというか、下には下がいるというか、何とも複雑な心境になった。