めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

「Gスピリッツ」 Vol.42 その1

書店をブラブラしていたら「ジャンボ鶴田」という大きな文字の表紙が目に付いたので中身をパラパラ見てみると「続‐ミル・マスカラスが『悪魔仮面』と呼ばれた時代」という連載物のタイトルが目に入り、即座に購入した。

悪魔仮面の話はともかく、何と言っても特集が「ジャンボ鶴田~昭和編~」で、関係者インタビューが充実している。

 

Gスピリッツ Vol.42 (タツミムック)

Gスピリッツ Vol.42 (タツミムック)

 

 

自分がプロレスを見始めたのは土曜日夕方(17:30~)に4チャンネルで放送していた頃の全日本プロレスが最初で、金曜夜の新日の方が人気があったし派手さもあったのだが、なぜか自分の本拠地は「あくまでも全日」という意識が後々まで強く残った。ある特定のジャンルを好きになると、そのジャンル全体に自分が帰属しているような、そして図々しくも一部を所有しているようなファン心理が生まれるものだが(SFとかミステリといったジャンルなど)、今でもこの雑誌に手が伸びてしまう程度にはまだまだ全日派なのである。

ただ、どうしても全日のトップレスラーであるジャイアント馬場という人は、子供の目から見ても圧倒的に「強い!!」という感じではなく「強い?!」と頭の上に疑問符が二つか三つ浮かぶような強さであったので、二番手の鶴田こそが実質的には一番上という意識で見ていたように記憶する。

大木金太郎やグレート小鹿や、ブッチャーやタイガージェット・シンを相手にしている分には安心して見ていられる馬場であっても、敵がスタン・ハンセンやブロディの時代になると相当ハラハラさせられたものである。しかしプロレスを知る友達は少なかったし、知らない大人はそもそも「あんなものは八百長」「スポーツではない、ショーなのだ」といったつまらない説教をしたがるので、そういったハラハラ感は共有できなかった。

昭和の頃であれば尚更、独特の怪しい感じがプロレスにはつきまとっていた訳だが、インタビューの中でもその辺りの事情にはチラホラ触れられている。

 

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馬場ーハンセン戦などは、今でもうっすらと記憶に残っている。

続きは「その2」で。