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「闇金ウシジマくん 公式映画原作本3 フリーエージェントくん」真鍋昌平

 

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「闇金ウシジマくん」はフリーエージェント編が面白い、と以前どこかで聞いたので気にしていたのだが、読まずにいるうちに映画化され「フリーエージェント編」だけをまとめた本がコンビニで売られていた。

 

闇金ウシジマくん 公式映画原作本3 フリーエージェントくん (ビッグコミックススペシャル)
 

 

便利なのでさっそく買って読んでみた。

内容は「フリーエージェント」という言葉の意味とはかけ離れた、情報商材詐欺の、ねずみ講の勧誘に引っかかった連中の右往左往である。

本編の主人公であるはずの「ウシジマくん」はほぼ登場せず、村上仁という日雇い労働の若者が一攫千金を目当てに奮闘する。

先日はてなブログで話題になった「起業」にしても「投資」にしても「店をやる」「ビッグになる」「夢をつかむ」、何でもいいのだがスタート段階での資金をどこから持ってくるかで明暗が大幅に分かれるのではないだろうか。

この漫画の村上仁の場合は「親にせびる」という手段が資金源なので、もうその時点でかなり怪しい。せめて肉体労働でも何でも、半年なり一年なりで働いて用意した資金で始めるべきところをサラッと省略する、できる、というその神経が致命的である。

 

村上仁は親の貯金を資金源に、チンチクリンの豚じみた「月収1億の男・天生翔」率いるねずみ講の頂点を目指すことになる。そして当然ながら途中で金が無くなってくる。それでも見栄を張ってピラミッドの一つでも上の階層に行くためにまた金を使わざるを得ない、という絵に描いたような悪循環に嵌ってゆく。

ところが途中で「上にいる人間の真似をすれば儲かる」ということに気づいて多少は息を吹き返し、その後もあれこれあって、結局ハッピーエンドになる筈はないのだが、それでも多少は前向きな雰囲気になって終る。

この前向きさがまた、やはりどこかで見たような……、聞いたことのあるような……。

 

「凡人」を脱するための10の考え方。 (イケハヤ書房)

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年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)

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つまりは某ケダ某ヤトめいた主張なので、見方によっては別種のアンハッピーさが漂っている。