アメリカの哲学者で、かつ底辺の労働者でもあったというエリック・ホッファーのアフォリズム集。
古本屋で半額だったので買った。
- 作者: エリックホッファー,Eric Hoffer,中本義彦
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2003/02
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
空っぽの頭は、実際は空ではない。ゴミでいっぱいになっているのだ。
空っぽの頭に何かを詰め込むのがむずかしいのは、このためである。
集団的羞恥はない。
思考とは誇張のプロセスである。誇張の拒否は、思考や称賛をしないことの言い訳であることが多い。
人間はラッキョウのように、皮ばかりで芯がないのだ。
われわれは、ものごとを深刻に考えることによって、人生のつまらなさや虚しさを覆い隠す。
粗暴さとは、弱者による強さの模倣品である。
訓練と装備の行き届いた兵士は、激しい情熱にかき立てられなくても、十分戦う。しかし、訓練不足の兵士は、熱狂と熱情に煽られたときにだけ奮闘する。
こんな感じの言葉と文章が475もある。
人生における前進や後退を金庫のダイヤルにたとえて、それが急にパカッと開くことがある、という短文があったような気がして、探したのだが見つからない。
今日読んだ本だというのに、もうわからないのである。ウトウトして夢でも見ていたのだろうか。