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めちゃくちゃブックス

読んだ本の感想やメモなど

「半島を出よ」の感想

 

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以前「はてなダイアリー」を利用していたので、たまに古い日記を読み返すと面白い。

十一年前の今日(2005年3月29日)の日記を読んでいたら、その日は村上龍の「半島を出よ」を買っていた。

本屋に行ったら村上龍の新刊が出ていて、装丁やボリュームからしてやけに気合いが入っている。破壊、内戦、政治、経済といったテーマが出てくるらしい上下巻の小説なので、上巻だけ買う。

この人の小説で、現実と同調(もしくは後追い)みたいな路線はほとんど記憶に残ってすらいなくて、おちゃらけた感じの「69」「昭和歌謡大全集」などが好きだった。「希望の国のエクソダス」を読んだ時には「この人の書くものを読むのはこれで最後かもしれない」と思った。

今回は「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「五分後の世界」系列の近未来を舞台にした大作のように見えるが、2章まで読んだ感じでは最近あまり見かけなくなった軍事サスペンスのような雰囲気とやや雑な文章。

良い点その1、近未来の日本の財政破綻ぶりが妙に怖い。

その2、「昭和歌謡大全集」の登場人物が再登場してきている。つまりあの作品の続編という側面もある(偶然、名前が同じだけなのかもしれない)。

その3、ここぞという所で小説のタイトルを作中人物が言う箇所がある。以前もそんな場面があったが、そのダサ格好よさに痺れる。

 

半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

 

 

調べてみると、まさに2005年の3月25日発売の本で、発売直後に買って読んでいたのであった。

しかし、十一年後の今日に至るまでずっと上巻の5章くらいまでしか読んでいないことに気づいたので、本を探して続きを読んでみたい。