「漢字二文字+!」が最初に来るタイトルを見かけると、つい興奮して買ってしまう。
そのような趣味を持っている身としては見逃せないタイトルが「酩酊!怪獣酒場」なのであった。これがもし、「怪獣酒場の人々」であったら手に取ってすらいなかったかもしれない。
円谷プロ公認(! )の“怪獣"דグルメ"漫画、今宵も大繁盛!!
ごくごく普通の居酒屋に新人バイトとして入った、うるま寅次郎。
だけどその店は、店員もお客も怪獣だらけの「怪獣酒場」だった──。
ダダ、ゼットン、ケムール人……ウルトラ怪獣たちが働く「怪獣酒場」を定点観測せよ!!
『フリンジマン』『服なんて、どうでもいいと思ってた。』の青木U平が贈る
“怪獣"דグルメ"コメディ、たっぷり17篇収録!
内容は、着ぐるみサイズの怪獣や星人が人間の世界に人間と同じように「いる」という設定に最初からなっている。なぜそうなったのかは実在の「怪獣酒場」の設定に揃えているようだが、特に説明の必要がないほど自然に話が進む。
宇宙人・怪獣連合 代表 怪獣酒場店長 バルタン星人:今年はワレワレ怪獣たちが、地球人の前に姿を現してから50年。原点回帰の形で店名を「怪獣酒場」へ再度改名するという結論に至った。 https://t.co/eG43zgxlv9 pic.twitter.com/9OVUYqRzTh
— 円谷プロダクション (@tsuburayaprod) 2016年3月15日
怪獣はデザイン的に愛嬌があって、同時に哀愁を感じさせもするので、人情話風にもコメディ風にも持っていけるという利点がある。
特に初代ウルトラマンやセブンの怪獣・星人は今でもよく覚えているので、旧友に再会したような懐かしさも味わえる。
しかし、ウルトラマンレオの怪獣となると、見たことも聞いたこともないレベルのものもある。同窓会に知らない人が紛れ込んでいるような違和感と言ったところである。
巻末に「酩酊!怪獣図鑑」というコーナーがあって、一応はそこを見ると載っているのだが「宇宙昆虫サタンビートル」と書かれていても、全く記憶にないのであった。